久々に『暗黒日和』さんを訪れてみたら,ブログが消えていた.そういえば,更新を終わりにしますって言っていたんだっけ…
私も,このブログを始めてから今年で10年目になる.ということは,大学に入学してから10年が経ったということも意味する.何か変わったんだろうか,と不安になる.年はとったけど…勉強もせず,絵も描かず,ただ,だらだらと“えふえふ”ばかりしていたような気もする.
ちょうど4週間前,同期から就職の知らせを聞いた.同じ頃かな,別の同級生から結婚の便りが届いたのも.今日は,先に帰国した元同僚から「とっても楽しい時間を過ごせました」とのメール.朋有りし,遠方へ去りゆく…亦た哀しからずや.置いていかれるのが嫌でイヤで,時として,まるで溺れた人間のように,周りの人間の袖を掴んで道連れにしようとしている自分に気づいて,ハッとすることさえある.
大変=大きく変わる,というのが父の口癖.何かが変わるかもしれない,変えられるかもしれないと信じて,とりあえず動いて,あがいて,暴れてみるしかないか.
イギリスではハロウィンよりこっちのほうが盛り上がる,と聞いていたので楽しみにしていたガイ・フォークスデー.名前の由来は,1605年に国会議事堂ごと国王ジェームズI世を吹き飛ばそうとした「ガンパウダー・プロット」(火薬陰謀事件)の首謀者とのこと(正確には首謀者じゃなかったみたいだけど).
本とかを読むと「子ども達がガイの人形を作って,街中引きずり回して,最後に焚き火の中に投げ込む」(…恐ろしい子!!)って書いてあるのだけど,全然そんな光景は見られず…じゃあ何をしてたのかっていうと,何のことはなくてあっちこっちで花火をあげるだけ.というか,そもそもガイフォークスデーって呼んでる人はいなかった気がする.学校の人とかも,みんなBonfire NightとかFireworks Nightとかって言っていた(そのへんは,日本のチョコメーカーがバレンタインを利用したみたいに,花火業者がわざと名前を変えた節も感じられる)
だいたい,その花火だって土曜日から月曜日にかけてあっちこっちで散発的に上げている状態(ガイ・フォークスデーが今年は月曜日だったので).しかも致命的なことに市街地では上がってない.音はすれど姿は見えず状態.
ラボを早めに抜けて,まとめてあげてそうな場所を探して行ってみたけど,開始30分足らずで終わっていた.キナ臭いだけだったし,しかもなんか物騒な雰囲気の街だったから,速攻で折り返して来た.
ということで,写真もないのですゴメンナサイ m(__)m
余談ですがロンドン・コミケ(まだ言うか),行くときにちょっと遠回りして,エミレーツ・エアラインっていうロープウェイに乗ってきたよ.オリンピックに合わせて,今年の6月にできた路線です(ちなみに同名の航空会社がスポンサーなのでこの名前…ややこしいなぁ).
すぐ近くにロンドンシティ空港があって,その滑走路の真正面を横切るかたちになるわけだけど,その割にかなり大胆な高さ.おかげで眺望はバツ牛ンです(写真ろくなのがなかったので,公式の映像を載せときます…でもこれ,正面の映像だから実感が湧かないかもしれない)
ただ,その一方で地上では風が強くなくても,上空では結構揺れることがあるという報告も.果たして今日は微風…どんなもんじゃい?と思ったけど,上空も穏やかで,ゴンドラの中は異様に静かだった.
眺めも確かに最高.ただ場所がドックランズって,市街地から離れた何も無いところなんで,デートだったらロンドン・アイとかの方がよっぽど盛り上がるとは思う.
ふたつめの秋祭りはLONDON MCM Expo,いわゆるこっちのポップカルチャーイベント(前回のインド祭には悪いけど,こっちがメインだよ!!)ネコ缶さんの2010年のレポを見て,あれ?今年もあるのかな?って調べたらあらやだ今週末じゃない…で,行ってきた次第.
「年2回」「同人誌」と聞いて,「冬コミか!!」とパブロフ的に馳せ参じちゃったわけだけど,実際はどっちかっていうとゲームショウに近い感じだった(というかネコ缶さん,ちゃんとそう書いてたね…).入場料10ポンドとられるし.
割合としては,日本関係が1/3〜1/2くらい,あとは映画とかアメコミとかがごっちゃな感じ.コスプレになると,もうちょっと海外モノの割合が高かったかな?自分が行ったのが最終日の午後だったせいか,同人本なんて全くなくて,わずかに作者さんのサインコーナーが残ってたくらい(売ってた同人本は,ほとんど日本の転売でした).あとは物販とか,試遊コーナーとかだけど,物販は既製品的なものが多いし,アーケードや遊戯王なんかのカードゲームコーナーも日本のコミケほど盛り上がりを感じない(いっぱいやってる人はいるけど,行列ができるほどじゃない).
一言でいえば,ゲーム会社が参加してないゲームショウみたいな感じ.2年経ったけど,基本的にはネコ缶さんのレポと全く一緒,2年間全く変わらない風景なんじゃないかと…ダーレクも同じのが歩いてたし(笑).ただ,マンガ講座みたいなところをチラ見した限り,イラストは皆さん普通に上手でした.そこは2年間で変わったところかもしれませぬ.
個人的にはコスプレイヤーがメインのイベントかな?って思った.コスプレ率は相対的に高い,たぶん2人に1人とはいかなくても,3人に1人以上はコスプレしてる.出来はピンキリ(ピカチュウの既成の着ぐるみとか…それコスプレって許されるの?っていう),6歳くらいの子どもから40代くらいの人まで,本当にいろんなコスプレイヤーがいた.なんというか,こっちの人はホイホイ友達になれるっていうのと,あとイベント自体がコミケよりゆる〜く組織されているということがあって,集団で寝転んで写真撮ったり,寸劇したり,踊ったりと,勝手にやりたい放題してました(とはいっても常識的な範囲,もちろん会場外でなんてやりません…コスプレしたまま電車に乗ってはくるけど).
なんかこう書くと,全然面白くなかったように聞こえるかもしれないけど,実はとても刺激的でした.同じことが好きでも,バックグラウンドの文化が違うとここまで違うか!っていう.通常のコーナーの中に突然“HENTAI”とか“YAOI”とか出現するので,おいこれ6歳児とかつれて来て大丈夫なのかお母さん!?とか考えてニヤニヤしてたり.たぶん会場を三周した私は,ずっとキョドりながらニヤニヤしているアヤシイ東洋人だったことでしょう.
ということで,ロンドン来たら暇つぶしに行ってみるのもいいかもしれません.ちなみに,会場で4人くらい日本人を見かけました(どちらも女性の2人組でした).