イギリスのアニ研ってどんなんだろうと思って、覗いてきた。本当は、ずーーーっと前から登録だけはしていたんだけど、活動時間が水曜日の午後と金曜日の夕方ということで、なかなかラボを抜けて行きづらくって、そのうち時間が経って余計に行きづらく…という状態になっていた。まぁ、でも残り1ヶ月だし、思いきって行ってみたよ。
行った感想は…うーん、微妙。教室のスクリーン使って大画面でゲームする組と、窓際で麻雀する組、お絵描きする組がそれぞれ思い思いにやっているという感じ。どっちかっていうと、何か描いたり作ったりとかじゃなくて、みる専・やる専なのかなって思った。
描いている子はみんな女子。1人はタブレットを液タブ感覚で使っててそこそこうまかったけど、他の2人は私と五十歩百歩かなぁ…この感じだと、ちゃんと発表したりとかはしていなさそう(というか、イギリス全体として同人活動っていうのはないように思う)
まぁ活動場所が電気電子工学科というだけあって、工学系の子が多いのかなという印象がした。ちょっとギークっぽいっていうか、それこそ高校のアニ研みたいな雰囲気。あわよくば、こっちの大学とウチの大学とでなんか交流できないかな?なんて妄想したりもしていたんだけど、(ちょっと言い方が悪いですが)建設的なものが生まれる感じもしないし、私個人としてもあまり得られるものはなさそうだし、もう行かないと思います…
昨日は、春に来日するこちらの医学部生と食事したのだけど…なんか微妙だった。言葉の壁が未だに大きいってのはもちろんだし、それでなくとも文化や年齢のギャップも大きいわけで、まぁ仕方ないのかもしれない。
こっちの人と話していて殊に嫌だなって思うのは、日本に対する眼差し。異国情緒っていうか、ガラパゴス的な視線で見られるのは凄く嫌な気分がする(無意識では、未だに西欧文明が正統だと思っているのかもしれない)。
確かに、日本はガラパゴス文化だ。でも、それで何が悪い。
イギリスに来て思ったのは、こちらの若者文化は日本より均質っていうか、平べったいなっていうこと。民族は多様なんだけど、なぜかみんな同じようなことを話して、同じような生活を送っている気がする。大学の外をあまり見ていないからってのが大きいんだと思うけれど、極端な話、オタクとかヤンキー(死語?)みたいなちょっと“はみ出した”やつがいない。流行がメディアからトップダウンされる傾向が強いのか、あるいはグローバル化の結果なのか…よく分かんないけど、日本のがいろんなカルチャーがある気がして、面白いような気がする。
話は変わるのだけど、週末はなんだか気疲れしてしまって、ずっと部屋でニコニコ動画を見ていた。『エヴァンゲリオンがさらにわかる動画:旧』を何回も見ながら新劇場版が見られない鬱憤を発散したり(前作がイギリスでリリースされたのは2年後だったらしい…泣)、『パロディウス』を見ながら中学校でエミュレーターが大流行してたことを思い出したり。そのうち『懐かしFLASH総集』を手がかりに、FLASHムービーまで漁り始める始末。ポエ山さんの『ゴノレゴ』とか『quino』、森野さんの『つきのはしずく』、そして青池さんの『CATMAN』。いくつかは懐かしい…というより『CATMAN』なんて青春そのものだったりするわけだが、一方で知らなかった名作があったりして、意外と楽しい時間を過ごすことができた。
そんな風にだらだらと観ながら、ふと、「これってある種の日本流ヒップホップなのかもしれないな」って思った(もちろん、ヒップホップとは違ったポピュレーションにとっての、だけど)。既存の動画と音声をつなぎ合わせて自分の表現にしていくところなんてラップに近いと思うし、そう考えると、ファンイラストとか同人誌ってグラフィティなのかもしれない。どっちにしても欧米では流行らないけど、Youtubeやなんかよりよっぽど面白いって思うんだよね(まぁ、こういうのが好きな人間だから当然か)。
もちろんイギリスにも、というかどこの国にもいいものはある。でもそれと同様、日本にだって負けていないところ…というか、かえって他より面白いところがある。これは今回、こっちに来てよかったと思える発見のひとつかもしれない。
週末、ナショナル・ポートレート・ギャラリーに行ってきた。文字通り、基本的に肖像画ばっかり置いてある美術館で(あとは胸像とか)、個人的には「絶対行かねぇ!」級のスポットなんだけど、先輩が楽しかったようなことを書いていたので行ってみた。
音声ガイドを借りて2時間ほど回ったんだけど、全然見終わらず、翌日また行って全体をざーっと流し見。感想は…微妙、というか単純に飽きた。少なくとも、音声ガイドを借りて順番に見ていく…という見方は想定されていないことだけは分かった(多分まるまる一日か、それ以上かかる)。
ほか、土曜日には向かいのセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会でクラシック・コンサートがあったので、飛び込みで聴いてきた。おそらく観光客ホイホイなんだけどね…聴衆が曲のつなぎ目で拍手しだすし、アンコールもなぜか『ロッキー』だったので。でも、照明を落とした教会の中での演奏ということで、なかなかよい雰囲気だった。
あと、日曜日の朝には、これまた近くのパブ シャーロック・ホームズに入ってみた…これも間違いなく観光客ホイホイなんだけど、それを分かっていても、どうしても入ってみたかった。ウェブ上での評価は微妙で、実際、料理も微妙でした(ていうか味の割に高い)。空いている時間だったので応対は悪くなかったけれど、ちょっと観光客慣れしている感じがしてイヤかも。でも、ホームズの部屋を再現しているという2階が見られなかったので(1階はごく普通のパブ)また行くかもしれない(後悔するのが分かってるのに行くってところが、またMですな)
あとは、ハムステッド・ヒースのキーツの家と、カムデンタウンの「蘭鋳寿司」ことプラウド・カムデン探し。前者はそもそもキーツの作品を読んだことないから、ガイドさんの説明聴いてても「???」だし、後者は結局見つからず…でも、まぁそれでもよし。とりあえず心にひっかかっていたところは攻略できた。
残り2ヶ月を切って、留学(という名の海外旅行)にも終わりが見えてきてしまった。研究も頑張ってまとめなきゃならないけど、こちらのアニ研や美術部も覗いてみたいし、「行きたいところリスト」も潰していきたい…自らストレスを増やして自壊しそうだけど、まぁ諦めてなにもしないよりはマシでしょう。
パリからの夜行バスの中で、年越しを迎えた。やっぱり新しい年はロンドンでスタートさせたかった。
大都会のビルの中、いつが初日の出なのかよく分からない、中途半端なスタート。この後、楽しみにしていたNew Year’s Paradeを観に行ったんだけど、これがまた間延びした、そして中途半端なパレード…喰い散らかしたり割り込んだりの観客の態度に閉口したこともあって、途中でさっさと撤退。
そこからが気分転換。夕方に観に行った“Doctors, Dissection and Resurrection Men”は小規模ながらも、フォーカスの絞られた、よい展覧会だった。
Royal London Hospital跡地の発掘調査報告を兼ねて、医学校と死体泥棒のつながり、そして解剖法の制定へという19世紀前半の流れを示すもの。発掘された遺骨を文献資料とともに紹介し、当時の様子を想起させる手法はいいと思う。日本には少ないインタラクティヴな展示もピンポイントで、有効に使われていると思った。充実した楽しい時間。
昼には(遅まきながら)「緑のたぬき」で年越しを迎え、夜にはポルトガル土産のオイルサーディンとシーズニングされた小エビをいためて、熱々の「サトウのごはん」とみそ汁とともに、ささやかなおせちもどき。食後には、これまた母にもらった「懐中しるこ」。あとは寝正月…だらだらと、エヴァやなんかを見ながら夜更かし。
ということで(ということで?)、今年の目標は「なおす」。いくら注意しても、自分のミスをゼロにはできないし、嫌なものに出会うことだってある。でも大事なのは反省し、できるところは改善すること。常に進路を確かめて、間違っていたら修正すること。公的にも私的にも、とにかく“だらだら続ける”状況をなくし、このまま続けるのか、変えるのか、それともキッパリ止めるのか、はっきり決めていこうと思います(さっきのパレード、今までだったらだらだら最後まで見続けていたと思う…でも、さっさと切り上げたことで、かえって嫌な気持ちにならなくて済んだ。つまらないことはさっさと切り捨てるのも、大切だと思う)
今日から(もう)新学期です。積み重ね、叱咤激励、残りの2ヶ月を頑張ります。
今日が,留学の折り返し点…おのずと「今回の留学はどうだったのだろう?」と振り返ってしまう.
独り言なんで畳むわけだけど,はっきり言って,現時点での評価は限りなく“不可”に近い.何もかもがうまく行ってないと思う.
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