うるさい花見客は花ごと埋めてさしあげたい

自宅の前の公園の桃が,ようやく咲いた.

今年は開花がずば抜けて遅い.地元商店や屋台の出店期間が今日までなんだけど(しかも延長した上での話),先週まで全然咲く気配すらなく,わざわざ来た人は「はー?なんだこれー?」みたいな感じだった.去年の自粛から一転,大々的に宣伝しまくっていた観光協会としては,ずいぶん気をもんだことだろう.

もっとも,こっちにしてみれば来客は少ない方がいい.じーちゃんばーちゃんの人混みや,シート広げて酒盛りしてる中では,とてもじゃないけど犬の散歩なんてできないし,なによりもガヤガヤされてたまったもんじゃない.一番迷惑なのが「だれでもカラオケ」とかいうやつで,ダミ声の歌謡曲やなんかをスピーカーで流すもんだから,部屋にいてもわーわー聴こえてくるんだよね.なんでこんなものを設置するのか…単なる公害に他ならないわけだが.

バイト先も上野公園なので,こっちも大混雑で大変だ.中国人は集団で来て,空気を読まずにガヤガヤ大量買いをするので面倒なんだけど,もっとたちが悪いのは日本人だったりする(言葉が通じるのに話が通じないので,よけいにそう思うのかも).お金をポイって投げてよこしたり,ひったくるように人の手からものをとったり…この時期は酔ってるからなおのことだ.

昨日なんか,列誘導でぐだぐだ文句を言った客がいたから,思わず「すいませんでしたぁっ!!」って大声で返したら,商品投げつけて帰ってしまった(笑).逆ギレなんて大人げなかったというか,明らかにマズい接客だったと反省しているのだけど,とはいえお世辞にも二度と来て欲しくないタイプだ,

私はもとから人混みが大っ嫌いだからかもしれないけど,花見でレジャーシートを広げる意味が本当に分からない.周りの迷惑にならなきゃいいのだけど,酔って騒いで迷惑かけて,それでいて自分は風流だと思っているのが愚かだと思う.せめて騒音とか飲酒者については,もっと対策を設けるのが筋じゃないか?少なくともアルコールは周りに与える害が大きいって意見があるんだから,公園内では飲酒禁止にしてっていいんじゃないだろうか?

まぁ,とりあえず今年は,開花してから満開になるまでが早かったことだし,この勢いでさっさと散ってくれんことを!

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仕事と家庭のバランスのことなど

『徹子の部屋』に家事評論家の吉沢久子さんという方が出ていた.なんか凄くしっかりしていて,マジ?94歳なのこれで??っていう感じでビックリ.年齢的に徹子さんより年上ということもあり,番組としても信頼できる安定感.ていうか,ローラの時と同じ番組なのこれ??「ウソー☆ヤバクナーイ??」状態のアレと同じ番組!??Oh, my…嘘だと言ってよTETSUKO!

先日,サッチャーの映画観てても思ったんだけど,やっぱり女性が社会で独立して歩いていくってのは大変だ.気が強い人ばかりが社会で生き残ってるように思ってたけど,出産して育児して,なおかつ他の人並みに仕事してってなると,気が強いくらいじゃないととてもじゃないが堪えられないよね.

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Stay hungry, stay foolish.

スティーブ・ジョブズの有名なスピーチといえば,2005年,スタンフォード大学の卒業式でのスピーチのものがよく知られている(らしい).ずっと見なきゃと思ってたそれを,さっきようやく見た.

スピーチとしては15分に満たない,決して長くないものなのだけど,確かにとても充溢したスピーチだった.話の内容が示唆に富むのはもちろんのこと,スピーチの巧さは素人目にも明らかで(原稿に目を落とさない,とかいう形式的なことではなく),文字通り舌を巻くような巧さだ.

話の内容としては,(1) 自分の思うところに従って生きろ(今は決して分からないが,後で振り返れば点と点は自然に繋がっているはずだ),(2) 自分の好きなことをやって生きろ(見つかってない奴は探し続けろ),(3) 限りある人生,「今日が人生最後の日だと思ったときに」本当にやりたいことだけをやって生きろ,という3点.結局は自分の好きなことをライフワークにしろって一言に尽きるかもしれないが,赤裸々な実体験も交え,率直かつ真摯に語りかける映像からは,その真実の「意味」が重みをもって迫ってきた.これは書籍などからは得られない,スピーチならではの体験だと思う(実際にライブでその場に立ち会った卒業生なら,なおさら強いインパクトがあったんじゃないだろうか?).

…さて,いまさらなぜこのスピーチを見たかというと,「カンブリア宮殿」で以前にアップル副社長だった,現マクド社長の原田泳幸さんを見たからだったりする.この方の話が,なにか一本の筋が通っているというか,ひとつの哲学に貫かれているのに感嘆したからなんだよね.

例えば,自分たちの仕事は何か(それは本当に本業にしたい or すべきことなのか),いかに新しいお客に来てもらうのか,お客の納得する価値に見合った価格とは何か,従業員はどう動機付けさせるのか,将来のために今なにをすべきか…というような思考の基準.こう書くと散漫なようだけど,そこには(うまく説明できないけど)なにか一貫したポリシーがあった.観客席に来た他業種の社長へアドバイスするコーナーでも,その軸は全くブレなかった.それを見ててビックリしたので「じゃあこの人のボスだったジョブズって,一体どんだけすごいのよ?」って改めて気になった次第なのだ(ちなみに原田さんは「ジョブズの好きなところは挙げられるけど,だからジョブズ(そのもの)が好きってのはおかしいでしょう」とカッコイイことを言っていた).

強引ではあるけど,この2人の話から私がぼんやり帰着したことは,やっぱり自分が何が好きでなのか,何が自分の軸なのかを考え,ブレないことが大事なんじゃないかということだった.将来を考えて,そのための最適なキャリア・パスを考えていく(はやりの)方法も悪くないのは確かだけど,同時に自分のコアが何であるか(=人生最後の1日にやりたいこと or ライフワーク)をはっきりさせておくことも大切だということだ.

来年の研究室配属を考えている中で,どちらも何かピンと参考に来る話だった.前者の映像はYoutubeにたくさん転がっているし,後者もわずかながらテキストを読めるので,興味がある方はぜひ見てみてほしいなぁと思う.

P.S.
蛇足ながら「点と点が繋がる」っていう話だけど,そういえばウェルカム財団の創設者であるヘンリー・ウェルカムも「僕のやりたいことは,今はジグソーパズルのピースのように頭の中に転がってるんだけど,これは少しずつ繋げていけるだろう」って言っている(おみやげで買ったポストカードに決め台詞で書いてあった).実は私は,普段から自分のキャリアパスに何か運命的な,壮大なストーリーのようなものを見いだそうと必死になってたりするんだけど,でもジョブズやウェルカムのほのめかすように,ある意味で自然に繋がっていくのを待って,どんどん好きなことに挑戦する姿勢の方が大切なのかなぁという気がした.

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App Storeって海外と共有されてないんだ…

栄養管理に“Lose it!”ってアプリがいいと聞いたので,アメリカのApp Storeから落とそうとしたら,日本のアカウントでは落とせませんよっと言われた(日本のApp Storeにはアプリ自体がない).

App Storeって,日本と海外でコンテンツは共有されてないんだね.まぁ,考えてみれば当たり前のことなんだけど…でも各国のAppleが独自に審査してるってことか,なんか医薬品審査みたいで不便なシステムだな.

しばらく使ってたiPhone 3GS,もともとカメラ機能が貧弱な上に,だんだん動作が重くもなってきたので,新機種が出たら乗り換えようとは考えているのだけど,最近こういった「全てをAppleに管理されることによる弊害」のようなものが気になってきた.統合された環境はカッコイイんだけど,iTunesは重いし,自由度は低いし…

…まぁ,かといってAndroidもエレガントじゃないんで,結局iPhoneにするとは思うのだけど.

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チェルノブイリを嗤える?

「BS世界のドキュメンタリー」で“Chernobyl Nuclear Disaster”(2006, BBC/Discovery/ProSieben)を観た.チェルノブイリ事故発生からの数日を,ドラマ形式で再現したドキュメンタリーなんだけど,とてもよくできていた(まぁ,制作が英語圏なんで,みんな英語喋ってるけど…)

“語り手”として登場する事故調査委員会の責任者,ワレリー・レガソフは,共産党員として政治的権威を守ることと,科学者として科学的事実を公表することとの狭間で苦しみ,最後には縊頸という悲劇的な最後を迎える.彼は生前「秘密主義は大惨事を引き起こす」と言っていたそうだ.秘密主義は,原子力分野に限らず,医療でも,教育でも,あるいはどんな職業であっても直面する壁だろう.そこにはそうせざるを得ない事情もあるし,合理的な点もあるけれど,彼の言ったように代償として損なわれるものもある.そのバランスをどうするのか…この言葉は私たち誰もが重く受け止めなければならない言葉だろう.

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