D7000

最初予定してたのよりも,だいぶ贅沢な買い物をしちゃった.当初は予算5~6万円のつもりで,友達に提案してもらったのもキヤノンのEOS Kiss X5,ソニーのα NEX-5Nα57α65,それからニコンのD5100といった入門機.でも,カタログを見ているとだんだん上位機種に目移りしていってしまうのが自分の悪い癖で…気がついたら一回り高い,EOS 60Dα77D7000の比較をしていたっていう.

前のデジカメではファインダーを覗くことが多かったから,視野率100%は欲しかったし(まぁ,プリズムを使ってるデジタル一眼に憧れてた,っていう不順な動機もあるけど),持ち歩く場所を考えたら防塵防滴がしっかりしていて,バッテリーの持ちも必要だった.そんなこんなで5月からずーっと悩んで,コソコソとお店で実機をいじって,ネットのレビューもあれこれ見て,悩んで悩んでついに夏休みってことで,ようやく覚悟を決めた次第です.

母の同僚のカメラ好きの方には,連写や動画も含めての全体的な性能からα77も薦められたのですが,バッテリーの持ちと,あとはやっぱり値段がまたひとつ飛びぬけてしまうことへの抵抗感が強かった.D7000はレンズをいろいろ変えたいならいいかも,って言われたのだけど…ちょっと今は経済的に厳しいな.しばらくはレンズキットで付いてくるNIKKOR 18-105mmってやつで練習することにしよう.

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首都圏スペシャルの番組構成を見て思ったことなど

NHKの首都圏スペシャル『あなたらしい老後と死は? 無縁社会の中で』を見たんだけど,番組として非常にうまく構成されていた.

まず掴みの映像,一人のお年寄りが実際に無くなっていく過程の実録が,端的ながらも衝撃的.なんとなく見ている人を一気に引き込む力がある.その後続いて,スタジオでのトークを挟みながら提示される取材映像も,みんな違った視点からの実態を,簡潔ながら強いインパクトをもって伝えてくる.さらには視聴者のツイートの紹介も,番組中盤までは対立する様々な意見を紹介しつつ,最後には穏健な意見で締めて,見事に大団円を作っている.なかなかの演出じゃない?

ただ,スタジオのトークは正直イマイチだったかな.ゲストの「専門家」は,なんだか市井の中高年でもいいそうな愚痴をを繰り返すばかりで,具体的な提案すら出なかったのは残念だった.竹下景子さんもどことなく無人称的で,なんとなく演技をしているかのようで微妙に思えた(まぁ,これは竹下さんのスタイルといえばそうなのだけど…).そもそも,ゲストの選び方があからさまに偏っていて,ちょっと番組の意図が露骨に出過ぎているか.

あとは,ツイッターの紹介についても,正直微妙だよなぁ…ってのは前々から思っていること.結局,所詮は“ツイート”に過ぎないというか,各人が勝手に意見を言っているだけで,全くディベートにならないんだよね.つまり,他者の意見を受けての斬り返しもなければ,当然何らかの合意形成や理解もない.今回も,番組の意図に賛同派と反対派の意見が交互に出てるだけで…まぁ,自分と違う意見に目を見開かされることもあるけれど,全体としては「で?」っていうところに終わってしまう気がした.

テレビ各局とも,近頃は積極的にツイッターやSNSを組み込もうとしていて,それはそれで一定の評価をしていいとは思うんだけど…なんというか,そもそもニュースに組み込むのは難しいメディアなんじゃないかって気がするなぁ.

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台風なめてました

昨日は台風が来ていたので,アルバイト先を早めに抜けていいよって話になった.だけど,全然大丈夫ですーなんて言って,通常通り,10時に閉店後に帰宅したら,トンデモナイ目に合ったわ…

もうちょうど雨風がピークで,ホームにいても電車が来ない.横殴りの大荒れで,屋根も傘も意味をなさない.結局,自宅に辿り着いたのが1時過ぎ…まぁ,でもこれでもマシなほうかも.閉店後作業をしてから帰った人たちは,駅間で列車の中にカンヅメにされたらしいので.

さらに,今朝もその余波でずっと電車が乱れがちだった.ちょっとナメてかかったら,もうヘトヘトだ.やっぱり,台風は甘く見ちゃいけないなぁ…っと今更ながら反省.

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向学の水無月

ウチの学校では,臨床実習に入る前の半年間,基礎医学研究を体験することになっている.先日,ようやく研究室配属が決まったのだけど,放課後にふと周りを見たら,もうそれに向けての勉強を始めている人がいた(しかも…医学研究なのに数学だー!).実際に始まるのは10月だから,ずっと先のように思ってたけど…やっぱりしっかりしてる人はしているなぁ.かっこええ (*’-‘)

そういえば,バイト先でも,今年の秋に医薬品の登録販売者試験を受ける,って言ってる人がいたわ.他にも,みんな専門書を読んでいたり,絵を習いはじめたり…よくやるなって思う.いや,ひねくれてるんじゃなく,本当に感服してるんだよ?よくイマドキの若者はーとか言ったりするけど,向上心のある奴ってのはほんっと凄いものがある.

梅雨ってのは,何か勉強を始めるにはいい時期なのかもしれないね.長雨で外には出にくいし,かといって部屋でただじっと腐ってても気が滅入るだけだし,だったらキャリアアップしとくかーって感じになるのかもしれない…まぁ,これは私の妄想だけど.

かくいう私も,なんかTOEICとか受けようかな…と思っていたり(とは言っても,ちょいちょい英語のスコアを要求されるので,やむにやまれず…って感じだからなんだけど).

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国や社会…そしてみんなに,異議を唱えられるか?

劇作家・坂手洋二さんのブログに引用されていた,伊丹万作監督の「戦争責任者の問題」という文章を読んだ.彼の「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」という主張には,なるほどなぁと思うところがある(と同時に,ちょっと反省する).

そして,佐々木中さんのSnapper’s Delight.ブログが始まった当初は,素人が写真をパチパチ撮って,何かを成し遂げたような気になってるだけかと思ってたんだけど,続けて見ているうちに,何か一貫した主張を感じた.特に,権力に対する抵抗の眼差しだ.

それから,NHKのETV特集でやっていた「亡命詩人の憂鬱」のこと.天安門事件に関わった結果,その後ずっと社会から排斥され続け,社会の最底辺にあえぐ人々を見ていると,いろいろと考えてしまう.

ここに挙げた人たちの,ベクトルの向きは必ずしも同じではない.けれど,きちんと声をあげて,巨大な集団に立ち向かっていく勇気は共通していると思う.凄いな,と思うと同時に,同じことは私にはできるだろうか?私がしていいのだろうか?と悩んでしまう.

できないな,というのが今の私の結論.異議を唱えるには,私はあまりにも従順に育てられすぎている.もしかしたら後々「後暗い過去」として後ろ指を指されるかもしれないと思うと,怖い.それに,投獄され「暴徒」というレッテルを張られた中国人商店主が,釈放後に親に土下座したことを語る時の涙を見ると,なおさらそんなことはできないと思ってしまう.でも,本当なら誰もが声をあげなくてはならない,誰もが成さねばならないことでもあろうかと思う.

うーん,難しい.

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