第7波ひどくても「コロナは風邪」に対するイライラ日記
例によって言い訳だけど、私は別にコロナとかの専門家ではないし、それどころか普段ほとんどコロナ診療関わってないです。あくまで一医療従事者の勝手なボヤきと思ってください。
さて、最近、似たようなツイート何回かしてると思います:
身の回り「コロナは風邪」論ばっかで萎える。そう思ってる奴は1週間熱が続いたからって救急要請するなと思うし、お前のジィバァに伝染って亡くなっても文句言う権利はないから。
— Lu: (@elumineko) July 28, 2022
自分でもわかっているのですが、正直「コロナは風邪」論に納得がいかず、苛立ちを自制できずに吐き出している部分があります。
実際のところ世論がどうなのかは体感としてわからないのですが、率直に言って、新型コロナに対するテンションは医療従事者間でも乖離が広がってきている気がします。要するに「コロナは風邪」or NOTの二極化です。ちょっと見方を変えると、コロナ診療がんばってる前線の医療機関とそうでない医療機関での逼迫感の差なのかもしれません(ちょっと後述します)
私個人としては、コロナを風邪とするのは「まだ」無謀だと考えています。こんなに蔓延しやすく、若年でも重症化例が散見されるのは、単純に季節性インフルエンザと比較しても「まだ」同等とは言えないと感じます(「まだ」と強調するのは、最初よりは「普通」のウイルスになりつつあるし、そのうちもっと弱毒化して落ち着くだろうとは思っているからです)。最近の救急医療の逼迫も、最初は軽症例が安易に救急要請してるんだろうと思っていましたが、二次・三次救急医療機関(救急やってる総合病院)の様子をみているとそうとばかりは言えないようです。
でも、私の職場では(前述の通りコロナ診療の前線ではないからだと思いますが)「コロナは風邪」論が主流。コロナは心の病とまで言う医師もいる。確かに無症状で終わってしまっている人が多いのも事実ですが、でも有症状で(軽症だったようだけど)大変な思いした人も片手で数えるくらいはいた(&今もいる)のに…そして重症例だったひとりは、半年経っても復帰していない(おそらくそのまま退職することになるだろう)
人間、自分の身の回りの小さな世界で生きざるをえないのは仕方ない。特にSNS時代になってからその傾向、小さな世界間の分断が広がって他の世界が見えなくなっているのも仕方ない。だが、医者がそんな頭と近視眼で、どうする?自験例で喋るんだったら近所のおばちゃんレベルやないか。
私が(職場には言ってないけど)喘息持ちで、多少なりとも怯えているから慎重論に傾きがちなのかもしれない。ただ、上司は高齢者(と、多分私のような有リスク者)が自粛しろ、っていう論調なのが、余計に、非常にムカつくのですよ。それ、自分の親にも面と向かって言ってみ。死ぬのはどこか遠くの、あなたの知らない高齢者だけじゃないんだから。
何度も(半ば自戒として)言うけど、私が100%正しいとは思わないし、すぐイライラするのは幼稚すぎるとも思うけれど、それでも、それでも納得がいかない…
他にも杜撰な感染対策、意識の低さなどいろいろ降り積もった結果ですが、最近喋るだけ無駄だと思って、職場で同僚・上司と口きいていません。おそらく来年度、資格とったら(場合によってはとれなくても)辞めることになるでしょう。こんな倫理観の場所で働いていたら、私も人間として、脳の髄まで腐ってしまう。それまでは「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢」を座右の銘に、黙って歯を食い縛って頑張ります。
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