アンガーマネジメントのイベントに行ってきた。
表題の通り。派遣先の職場で一度ブチキレて以降、MK5(= マジ切れ5秒前)エピソードを反復しており、悩んでいたところ職場に案内が来ていたので行ってみた。
まず先に内容と関係ないこととして、日本法人の代表理事をされている安藤さんは凄かった。話聴いててもそうだし、特に質疑応答見てると、頭キレるだけじゃなくカリスマ性が凄いなって思う。コミュニケーション関連の団体はいくつもあるけれど、アンガーマネジメントに限れば本邦では(多分)資格的にも実能力的にもこの方の独り勝ちなんだと思われる。
内容もよかった。キーワードとして、まず怒りは悲しみ・つかれ等から構成される「第二次感情」であること、了解されやすい怒りとは「素直」で「明確な基準」があり「人のため」であること、また怒りのマネジメントを伸ばす上では「言語能力」「共感力」「自己肯定感」が有用だということ、この辺が私的には重要というか目新しい知見だった。
アンガーマネジメントという視点から語られているけれど、結構コミュニケーションの基本として一般化できるというか、いろんな人が違う形で表現している原則みたいなところの話も多かったと思う。例えば「呆れた」という言い方で表現される怒り、これは人によって軽い怒りだったり、怒りを通り越した激昂だったりとかなりの差があってかみ合わないという話。これは(旧師の言葉を借りれば)「違う土俵で相撲をとる」というか、定義づけしないで言葉を使ってるから、同じ言葉で違うものをイメージしていて齟齬をきたすっていう話だなと。あと、事実と思い込み・妄想(科学用語でいえば「考察」か)を分けること、怒りを定量化すること、といったところも、本来ならば基本的リテラシーとも言うべきところだろう。
…が、そんな基本的なことも意外とできないもんなんだよな。私も教養学部で、ここらの「モノの考え方」をしこたま鍛えられた(はずなんだ)けれど、いまだにpoorです(そして当然、業務の結果もpoorだ)。今日の話の中でも「知ってる」と「理解する」は違うって話があったけれど、実際に自分の頭と体を使って反復練習しないと使いこなせるようにはならないんだよね(プラトンのように「分かってればできるはずだ!」とおっしゃる方もいらっしゃいますが…)。機会があったら応用講座くらいは受けてみようかなと思った。
ちなみに事前診断では「頑固ヒツジタイプ」でした。怒りの強度高・持続長・頻度多で、怒り耐性小…ってちっさ。人として最低じゃねーか。
コメント・トラックバック
この記事へのコメント・トラックバックはありません.
現在,この記事へのコメント・トラックバックは受け付けておりません.