気になっている公共タイプフェイス
完全に個人的なメモ。気になっている公共団体のタイプフェイスなど。
Johnston
マイ神フォント。20世紀初頭にロンドン交通局が統一規格として整備し始めたタイプフェイス(ちなみにMetro Fontsに各国地下鉄の書体がまとめられている)。視認性と固有性を両立している。当時のロンドン交通局はFrank Pick指導の下、Edward Johnstonによる書体の規格化やら、画家にポスター描かせるやら非常に斬新(かつ金のかかる)ことをやっていた。詳しくは『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』参照。現行のNew Johnstonは”メイリオ”などでも知られる河野英一氏が改訂に関わったことでも有名(らしい)。コンピューター用フォントとしては旧版を継承したITC JohnstonかP22 Johnston Undergroundが使える(が、完全なオリジナルではない。そもそも完全なオリジナルと言えるものがあるか微妙だけど)。Johnstonの属する系統ではGill Sansが有名だけど、両者にはいくつか決定的な差異がある。
ゴシック4550
上に相当する日本版、鎌田経世氏による営団地下鉄フォント。製作者による詳細として『新設計書体〈ゴシック4550〉』を参照。「ゴシック4550」駅名サイン復興計画にも詳しい。視認性が高く、特に横幅を広く取っていることで斜めからでも見やすい。”4550-GM”というフォント名でMS機に一時実装されていたらしいけど、結構オリジナルと違いがあるらしい。
Akzidenz Grotesk
営団フォントの英語のほう(フォントブログの記事を参照)。歴史は古く、19世紀からだらだらと使われている。Helveticaのもとらしいけど、私はこっちのRの右下がふにゃっとなってないほうが好き(Johnstonもそうだけど)。
NPS Rawlinson
米国のNational Park Serviceで使われているタイプフェイス。公式のはNPS職員じゃなきゃ使えないらしいけど、Rawlinson系列で無料のフォントもある(が、やはりちょっと違うっぽい)。
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