BSL(ポリクリ)でポケットに入れておくもの
Evernoteを整理していたら、『たまごの日記』さんというブログの「医学生のポケットの中身と聴診器の行方」という記事のクリップを見つけて、あー何を持ち歩くかいろいろ悩んでたんだなぁ(というか未だに悩んでる…)と思い出した。改めてみんな何を持ち歩いてるのかな?と思い「白衣 ポケット 中身」でググると…出るわ出るわ(笑)。でも大体みんな同じようなところに落ち着いてるのね。
BSLが終わったいま、ある程度ポケットの中身も落ち着いていて、たぶん研修医になってもこのままの状態を維持すると思うので振り返っておく。
胸ポケット
いきなりだけど、やっぱりネームタグはここにつけておくべきだと感じる。ネックストラップはぷらぷらしてだらしなく見えるし、なにより処置時に前に垂れ下がって不潔にする原因になる。おなかの左ポケットは、女性はアリだと思うけど決して見やすい(というより「見せる」)場所ではないし、やっぱり患者さんに提示するという意味合いでは胸がベターなのではないかと思う。
筆記用具
自分の場合、赤と青のラインマーカー,油性の4色ボールペン(水性だとラインマーカーが滲む),ボールペンタイプの修正液の4本。ラインマーカーは重要なところに線を引くのもそうだけど、プリントの右肩に(医薬品添付文書のように)赤帯をつけて、書類の重要度がひと目で分かるようにするのに便利だった。修正液は最初は持っていなかったんだけど、二重線で訂正したプリントの汚さに耐え切れなくなり持ち歩くように。
筆記具については、周りではツ〇ラ大建中湯のヒツジちゃんとか、ペンギン付きのメ〇ペネムをはじめ、MRさんから頂けるものを使っている子も多いのだけど、あれはとにかく商品名を覚えてもらおうという企業戦略なので私は敢えて乗らないようにしている(単純に私のこだわりがサイコティックで、頂きモノのペンだと使い勝手が合わないという理由もある)。
メモ帳
個人的にやっぱりメモ帳を持ち歩くのは社会人の常識だと思う。すぐに書き込めない電子メモはダメ。私は変形A7サイズのCampusメモ帳を使っていた(税込74円)。Campusノートはヒモではなく粘着材で閉じてあるので、1ページごとに切り離してもバラバラになりにくいのが優れていた。もうちょっと大きいサイズのほうが見返すときに便利かな?と思って試してもみたのだけど、パッと書き込みたいときに手のひらより大きいサイズだと(下敷きなしでは)グニャグニャしてしまって使いづらかった。
ペンライト
主に耐光反射を見るのに。LEDだと輝度が高すぎて目に悪いそうなので、少し暗いけどニップル球のものをAmazonで購入(税込1,272円)。
PHS
配給品。研修医になったらよく鳴るんだろうなぁ。
左ポケット
その時々でいろんなマニュアルとか(『内科ポケットリファレンス』を入れていることが多かった。全然使わなかったけど)。患者さんの個人情報をプリントしたものを持ち歩く必要があるときは、必ずここに入れていた(胸ポケットは出し入れが多くて落としやすく、右ポケットは聴診器のゴムにプリントが貼り付いて、聴診器を出すときに落ちやすい)。
右ポケット
聴診器
OSCEのときは首にかけていると原点されるからポケットに入れていたけれど、気が付けばみんな首にかけるようになっている聴診器。ですが、私はほとんど使わなかったのでずっとポケットに入ってました(今は著しく反省している…)。でも、ポケットのがいいでしょう…やっぱり不潔になるし、なによりポケットに入れる習慣づけをしておかないであちこちに置き忘れる人多すぎ。
私は紆余曲折迷った末にCardiology III買いましたが、ポケットの入れやすさ的にはClassic II S.Eのほうが柔らかくてよかったかも。高いの買ったのに聴診もろくにできず、「先生は道具だけはいいものをもってるねぇ~」と言われるであろう一人になってしまった(今は著しく反省している…大事なことなのでry)
打腱器
私の着ていた白衣は右ポケットにだけ、さらに小さなポケットがついていたのでここに入れていた(聴診器と一緒のところに入れると、やっぱりゴム同士が貼りつくので…)。打腱器については、神経内科の先生が書いている「腱反射とハンマー」が簡潔で、分かりやすくて面白い。
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私は、メリケンかぶれな先生がよく使ってるTaylor式(ヘッドが白のもの)を使っていた(Amazonで税込2,555円)。小さくて邪魔にならないし、すぐ取り出せて便利。反対側のとがったところでは痛覚検査もできる(使用前後で要消毒の手間はあるけれど)。ただ、柄がやわだから、ポケットに入れてるとだんだん歪んでくるのが難(先週、友達に指摘されて気づいた)。
病棟では工藤式がよく使われていて、よくクラスメートに「そんな(←Taylor式のこと)しょぼいのじゃ反射出にくくねー」って馬鹿にされてました。確かに工藤式のほうがヘッドが重いから安定して扱えるんだけど…それ持ち歩けねぇんだよ!!
とはいえ実際には私も工藤式を持ち出して使っていることが多く、Taylor式はあまり日の目を見ませんでしたが、一度だけ、循環器内科の教授回診で打腱器を求められた際、ポケットからサッとだして「いいね^^」とほめられたことがあります。まぁ他は怒られてばっかりだったのだが
はさみ
ハンマーと一緒のミニポケットに入れていた(過去形なのは先々月どこかに置き忘れたため)。白衣に穴が開いたり、その勢いで腹に刺さったりすると困るのでキャップつき。テープカットをはじめ、いろんなところに不可欠。
手持ちの荷物
これ、最後まで迷ってたところです。ポケットに入れないものは原則としていつ忘れてもおかしくないと考えるべきなので、最初は原則として手持ちの荷物は持たないようにしているのだけれど…
タブレット端末
オール・ポケットインを諦めた最大かつほぼ唯一の理由。胸ポケットには入らないし、腹ポケットでは座ったときに腹にぶつかって歪むのが怖い(+ 私の腹もぶつかって痛い)。でもマニュアル本もガイドラインも論文もUpToDateも辞書も読める電子端末を欠かすことはできない(自炊してればなおさらだろう)。かといってスマートフォンでは読みにくいし、何より携帯をいじっているというのは患者さんや同僚の心証を悪くしかねず。というわけで、私もiPad miniを持ち歩くようになりました。万が一失くしても、2分操作しなければオートロックになるし、解錠を11回間違えたら全消去されるように設定しているので、セキュリティ面の心配はいらないだろうし…もちろん、ロストしないように気をつけてはいるけど。
大きなメモ帳
上でメモ帳について「もうちょっと大きいサイズのほうが見返すときに便利かな?」と書いたけれど、メモ帳はスケジュールやら連絡先やら習ったことやらを時系列順に控えているものなので、そもそも見返すのには向かないのだった。だったら分けたほうがよくね?ということで大きなメモ帳の出番です。といっても書き写す余裕がなくてあまり使っていないけど…でもやっぱり、メモ帳にごちゃ~と書いたものは後々振り返らないもの。私はやっぱりCampusの、タブレットと同じサイズのA5のノートを使っている。Evernoteとか使う人ならタブレットでも読めるので、それでいいかもしれない(私が手書きにしたのは、書き写して覚えるタイプだったからということと、綺麗なタイプフェイスより汚い手書きのほうが記憶に定着しやすいという報告があったことによります)。
手帳
もう2冊も3冊も同じだな!ということで持ち歩き始めたモノ。これもちょうどA5なので、3冊セットで持ち歩いている。
あとは、これに加えるとしたらテープかな。いまは右ポケットに入れているディスポのヘガール持針器を白衣に噛ませて、そこに紙テープとか包交に使うものを通しておくと便利だと思う。
これから半年間は臨床の場を離れるので、備忘録として書いてみた。ご参考になれば。
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