アメリカに臨床研修を受けにいった6年生が帰ってきたということで,その報告会を聴きに行ってきた.
…クオリティ高す.いや,実際に医療に携わるってだけでも凄いと思うのだけれど,現地の臨床教育を見た経験から,自分たちの大学の臨床教育の問題点を洗い出し,改善案を出すところまで求められているのね.卒試勉強を控えた,限られた時間の中で,教職員を前にプレゼンするとこまで持ってくって,かなり大変だ.でも,これが本来の留学なんだよなって感じもした.
それに比べれば,今回の4年生の留学など児戯に等しい…って,分かっちゃいたけど,でも実際,先輩に直接言われてしまうとめげる.
渋谷をブラブラしていたら,メイプルソープの名が目に付いたので入ってみた.渋谷西武A館7階,ロバート・メイプルソープ写真展「flowers」.
まぁ,百貨店の展覧会なんて,大して期待してなかったんだけど,意外とよかった.晩年に撮った花々の写真は,素人目にも構図やライティングがすばらしく,萎れゆく豊穣のようなものを感じさせる…っていうような,写真自体の良さももちろんだけど,実はそれ以上に「空間」が気に入った.暗い空間の中に浮かぶモノクロの写真,ゆったりとした音楽.なんというか,写真を見るものを妨げずに包み込む,とても心地いい世界だった.金曜日の午前中だったので,来場者が少なかったってのもよかった.どこかに掲載するのか,取材の撮影班がいらっしゃっていて,写真を写真で撮るってのもまた面白いなぁ…などと,ふわふわ楽しく見ることができました.
あとで,なんでメイプルソープの名前を覚えてたんだろう…って考えたら,写真集がポルノかどうかで法的議論になったメイプルソープ事件というので覚えていたんだった.なんていうか…ほんとスマンカッタ.でも結果的にいいものが見られたんだからいいよね,うん…
来年2月には池袋にも巡回するようなので,機会があったらぜひご覧ください(たぶん平日午前がgood!)
日本人がイギリスに行くとき,6ヶ月以内の留学ならビザは必要ない(日本人はnon-visa nationalになっている).その代わり,入管できちんと留学目的であることを伝え,さらにいくつかの書類を見せる必要があるらしい.書類というのは身分証明書とか受け入れ先の身元保証書とかなんだけど,その中にBank Statementという訳のわからないモノがある.
受け入れ先の留学生センターによれば「口座取引証明書」というもののようだ.内容としては通帳のような取引履歴(だからといって通帳ではダメで,金融機関が公式に発行した証明書).最低でも過去3ヶ月以上に渡るものとのこと.留学生はバイトが認められないから,ちゃんと滞在中の費用が確保できることを証明する必要があるということだよね.しかし月々800GBPくらいはみてほしい…ということは,5ヶ月滞在なら50万円あることを証明しろってことか?おいおい,3ヶ月以上にわたってずっと50万円以上なんて,私の口座にあるわけがないんだが??
ちょっと調べてみると,アメリカ留学では「残高証明書」が要求されることが多いようだ(でも残高証明だと,1日だけ大金を置いてごまかせてしまうような気が…).残高証明書だったら,住信から英文のPDFを無料で発行できるらしい.取引証明書についても,シティが月ごとにPDFのe-ステートメントを送ってくれるらしいから,こっちで1ヶ月分だけでも履歴を用意することにしよう.あとは奨学金が渡航の直前に貰えるから,その書類も使えるだろうか…どっちみち,このどれかで押し通すしかないな.
留学用に,シティバンク銀行に口座を開いた.なぜシティバンクかっていうと,海外でもキャッシュカードで現地通貨を引き出せるっていうのもあるけど(便利だけどレートは悪い),それよりも口座を持つことによってT/Cの交換がオトクになるから(注意:T/Cは非常に不便な場合もあります…追記参照)
シティバンクでは,口座を持っている人なら購入総額の1%の手数料でT/Cに交換できる(口座を持っていないと2%).為替レート表によるとレートは公示仲値+1円だから,だいたい実質1.8%ってところか.仲値が126.1JPY/GBPのときで128.4JPY/GBP.
一方,よく使ってるVISAのクレカだと,VISA決済センターのレートに1.63%の手数料が加算される.VISAのレートは詳しく分からないけど,例えばシティと同日に調べたときは126.7JPY/GBPってなってたから,およそ128.7JPY/GBP.レート変動もあるし,ほとんど変わらないんじゃないか?
最初は口座を作るつもりなんてなかったんだけど,1ヶ月間ダブリンに留学する知人も開設したっていうので,自分も作ってみた.冷静に考えてみればいくらクレジットカード中心に生活するつもりとはいえ,5ヶ月間ともなると,さすがにある程度の現金は必要だもんね…現金での両替レートは134.88JPY/GBP(@大〇屋)とかなりの損になるので,現金両替はとりあえず最初の数日分だけにして,あとはある程度をT/Cにして持っていくのが賢明なのだろう(あんまりカードキャッシングとかしたくないしね).
ちなみに,外資系銀行というだけあって,本人確認書類の送付なんかもオンラインだったのでビックリした.これは,開設手続きも早いことだろう…と期待したのだけど,そんなことはなかった.20日に申し込んで,22日には開設自体はできていたようなのだけど,手許にカードが届いて,実際使えるようになったのはのは今日だった(郵送物が書留より厳しい本人限定受取なので,仕方ないといえば仕方ないのだけれど).こういうことは早く動くのが大切だと,改めて痛感.
P.S.
ちなみに…理研の現地研究所も分かりやすいまとめを書いていてくださってた(ちょっと古いけど).学生だからクレカのキャッシングは使えないし,やっぱりメインはクレジットカードとトラベラーズ・チェックにして,足りない分をシティバンクから引き出すのがいいのかなと.
(2012.09.29 追記)
ちなみにちなみに…T/Cを直接お店で使うことはできないので,両替所などで現金に交換してから使うことになる.シティで発行されるアメリカン・エクスプレスのT/Cを使える場所はこちらから,私はいつも近所のマークス&スペンサーにあるM&S Bankを使ってる.ちょっと手間だけど,手数料はゼロなので割はいいと思う…が,地方だとこういう場所が少なくて不便かもしれない.
あと,ユーロのT/Cは全くメリットないような気がする.イギリス同様に受け付けない上に,イギリス以上に両替所も少ないので苦労しそう.というか,旅行用に持ってきてるんだけど,実際どうしたものか苦労している.
(2012.12.19 追記)
今日は過去の交換留学生も呼んでの同窓会.今年派遣される私たちの激励会も兼ねている…はずなのだが,みんな帰省した時期にやったおかげで同学年の参加者が私だけという.どうなのよ?(まぁ,例年似たような状況らしいのだけど…)
交換留学を担当する先生が,ちょっとだけ顔を出してくださった.曰く,この大学は知音とも言えるような大親友を得るのに恵まれた環境だと.また,在学中の一番の思い出を尋ねたとき,他大の学生がバイトやサークルを挙げるなか,この大学では大学生活そのものを挙げる学生が多いのが違うと(これに関しては,前者の答えって社会人としてどうなの?っていう話だけど).ちょっと宣伝がかっているというか,それ他の大学だってあるでしょ?…という部分もあるけれど,一定程度は納得.まぁ,少なくともみんな頭はいいし,志も高いかも.
少なくとも,こうした交換留学があるという点は恵まれた環境と言っていいだろう.これだけ外と,海外とつながっていこうという志向は(少なくとも私がいた頃の)東大では感じられなかったところで,そこはあとから,実力でのし上がっていく努力を運命付けられた後発大学ならではだったんじゃないかという気がする.日本人はゼンゼン英語がしゃべれないと思われていること,むしろ日本人は日本のことを知っているようで知らないこと,心に留めてあと1ヶ月がんばろう.そしてその先の5ヶ月間につなげていこう.
ちなみに,来てくれた中での最上級生は研修医だったんだけど,これがなんと高校の同期だった.先方は私を知ってたんだけど,全く記憶が…たぶん在学中には一度も喋ったことがないんだと思う.とりあえず,昔の同窓生を思い出せないのは今に始まったことではないので,もう慣れました.二度目の大学生活で,同窓生が大先輩になったり,大後輩が同級生になったりというややこしさにもね.