『金と香辛料』
『狼と香辛料』って作品が面白くて…
って前に書いた記事が去年の5月か!?
1年近くも同じこと言ってるんだな!!
まぁいいや、それよりタイトルの引用元、『金と香辛料』!
近所の図書館で、去年借りて、読まずに返して、
先日また借りて、2週間延滞して、ようやく読み終わった。
春秋社
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厚いわ長いわ言い回しが冗長だわ(注:私基準で)
読みやすい本ではなかったけど、でもとても面白い本だった。
個人的には特に前半、世界が広がった時代の商人たちがどう交易していたか、
知らない人々と、知らない言葉で、どうコミュニケーションしてきたかという部分?
…今まで市民経済に興味のなかった自分にとって、とても新鮮に思える内容でした。
図版は少ないのはさておき、資料の出典が明示されていないのは不満だけど
導入というか、何かヒントのようなものを探す手掛かりとしては、十分すぎる内容。
横着な私でも、手許において、何度も読み直すべきかなぁって思います。
…特に、簿記とか会計のところは、全然知らない内容だから理解できなかったし。
ロレンスのような行商人は、あくまでイマジナリーであって
結局『狼と香辛料』の世界にしか存在しえないんだろう、とは思う。
しかし、それでも実在した実業家たちだって、ある面ではロレンスに通じる
スリリングで野心に満ちた人生を送ってたんだなぁ…などと、ちょっと感動。
以前、大学4年生だった時に、社会人としての素養が欠けてる自分に悩んで
ビジネスだの、金融だのと騒いでた時期があったんだけど(そのくせ勉強はしない^^;)
思い返せば、あの頃はどちらかというと、就職してお給料をもらうことばかり考えてた。
でも、就職から離れて、専門職としてソロっていく身としては
今度はこういう、商人(あきんど)的な姿勢を大事にしたいと思う。
つまり、費用と効果を計り、常に自分の利益を求めて行動せんとする姿勢を。
だって、医療も所詮はビジネスですからねぇ。
…せめて、建前上は。
さて。
面白い本なので、買ってもいいなぁと常々思ってきたのだけれど
定価6,200円は痛いし、それ以前にもう在庫がない模様。
まぁ、こうなったら古書店でも探したほうがいいのかしら…?
だが英訳版が5,265円、さらにAmazonで割引されて4,586円。
一度読んだ本を古書で買うくらいなら、こっちのが…ということで検討中 (・ω・)
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それにしても邦訳のが洋書より高いって、なんなのかね?
自然科学系だと、邦訳はバージョンが古い上に高い、なんてこともよくあるけどさ。
同じ版なのに母語のが高い、っていうのは…決していいことではないよなぁー。
本ってもうちょっと、安くてもいいと思うんだけど。
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