お前も強制送還してやろうか、朝青龍!

朝青龍が千代大海を豪快に吊り落し、土俵に這う千代大海の顔面を踏みつける。
騒然とする場内。
突然溜りの審判席に座る千代の富士が立ち上がり土俵上へ・・・
無言のままおもむろに帯をほどき紋付袴を脱ぐ千代の富士。
着物の下からはあの漆黒の廻しを締めた筋骨隆々の肉体が現れる。
止めようとする貴乃花の前褌を掴み豪快に土俵下に投げつける千代の富士。
そのまま仕切り線で四股を踏み右手を着いて朝青龍に対峙する千代の富士。
「さぁ来い!朝青龍!」
場内総立ち。朝青龍コール、千代の富士コールで国技館が揺れる。
NHKはニュース延期でこの世紀の一番の放送を決定。

という伝説の大一番はもちろん見られるわけもなく
見事に朝青龍がクビになりましたね ^^;

うーん、個人的には悪役としての朝青龍、好きだったんだけどなー。
「伝統」とか「品格」って言葉を、我が物顔で語りがちな日本人に
なかば暴力的にでも、再考を促してきた唯一の存在だったと思うんで。

まぁ、でも仕事をサボるのがマズいのと違って、暴行となると犯罪だからなぁ。
…一般人相手に乱暴したら、さすがにクビになるか?

『追跡!AtoZ』って番組で朝青龍を見てて、
「自分の属する社会を意識する」ってのは大事だなと思った。
…自分が社会からどう見られてるかとか、どういう扱いをされてるかとか。

憎まれ役として、有無を言わせぬ名力士として、
「テメーらの言う品格って何だ?伝統って何だ?」と問い続ける朝青龍は好きだ。
けど、問いを投げかけた以上、自らもそれに答える努力をしなきゃいけない。

それなのに、朝青龍は「分からない」「自分は人と違う」と言うばかり。
相撲界との和解というか、そういう努力をまるごと放り投げてしまったんだと思う。

やっぱ他人の目線を意識するってのは大切だと思うんデスヨ
それは別に媚びへつらうって意味じゃなくて、
どういうイメージ戦略でいくかという、ある意味ではマーケティング?

朝青龍はそこがイマイチだったのかなぁ、って思う。

ただでさえ”ガイジン力士”っていう目で見られてしまいがちな角会。
もうちょっとうまく、細く長く、悪役を演じていってくれればよかったんだけど。

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