母と歩めば
予告通り、ちゃんと花火を見に行ってきましたよ!別に花火が好きってわけでもないし、地元の花火大会って地味なんだけどねぇ、やっぱり見ないことには夏だって実感も湧かないからさ。ホントは出店で金魚すくいでもしようと思ったんだよ!それなのに、あとちょっとというところで母が「疲れたー」って言い出したもんで、手前で折り返す羽目に(T-T)
最近、母と出歩くことが多くなった。もちろん単純に、私がずっと家にいて、さらに母が夏休みになったって事情もあるんですけど…ただ、やっぱり父と違って、波長が合うから付き合いやすいっていう部分が大きい。くだらないことでも話しやすいっていうか。
昨日もショッピングに出かけたんだけど、その時の帰り道。ふと、自分の考えている進路についてこぼした。今思うと、どうしてそんなことを話してしまったのか、自分でもよく分からない。だって、誰にも言わずにおこうと思っていたから。だけど、結果として、話したことで気が楽になったよ。「自分はどうせダメ人間だ、ダメ人間だってのは急には変えられない。とりあえず一歩一歩進んでいこう」って思えたっていうか。
とりあえず、悩みがあったら、話を聞いてくれる人に相談するってのが一番だと思った。両親とか、親友とか、あるいはカウンセラーの方がいいこともあるかもね。相談するっていうのは、解決への一番の近道だ!
才能溢れるこの世界で、おまえに何ができるか。
これって結構難しい問題だよね。昨日の話を引きずってるんだけど、現代社会で自分の天職を見つけるっていうのは、と~っても難しいことだと思う。例えば、宮崎駿や押井守に出会って、社会へメッセージを発信する手法としてアニメーションに憧れたとするじゃん(というか私がその一人なんだけどね)。そういうアニメーターになるのは、それこそ「日本が100人の村だったら」容易に叶うかもしれない。だけど現実には、日本だけで1億数千万の人間が生きてて、教養ある人間もごろごろ転がってる。そういうアニメーター志望の人だって、それこそゴミのようにいるだろう。その中で夢を叶えられるのは、本気で挑み、努力し、しかも才能と運に恵まれたごく一握りだけなんだよね…。
なんでこんなことを思ったかっていうとさ、そういう人物に出会ったからなんだよね。さっき基礎統計についてググってたんだけど、その時に見つけた『蘇るMaxwellの悪魔』っていうサイト。アクセス数はそんなでもないけど、内容はかなりヤバいです。コンピューターのお仕事をされているそうなんですけど、熱力学や統計学から生命科学に至る広い範囲に造詣が深イイ…。そして、分子モーターについて、独自の科学的理論を示しています。正直、アカデミックにいなくても、こういう仕事をする人がいるんだぁ…ってことに驚いたね。熱力学や分子モーター(ミオシン)に興味がある方にはお勧めしたいサイトです。…お勧めと言っても、私は読み切ってないんですけどね(汗)。一応、理系だったはずなんだが、熱力学や物理学を疎かにしてきたもんで…どーもサーセンwww
話がそれちゃったけど、私はこういう優れた人に出会うと、めちゃくちゃ焦っちゃうんだよ。「あぁ、私はなんて勉強不足なんだろう!もっと先に行かなくちゃ」って。思い返せば、大学4年生の時、研究室で暮らした日々もそうだったなぁ。いつも「どうして他の人のように免疫学に興味がもてないんだろう?もっと没頭しなきゃ!」って感じていたように思う。皆さんはどうなんでしょうかね?
自分より優れた人に出会って、焦る。これって自然なことだろうし、むしろそう思わない方がヤバイかもしれない。だけど最近、この気持ちは私にとってネガティブに働くことが多いと気付きました。同じような人はいるんじゃないかな?世の中、「ナニクソ!」と頑張れる人ばかりじゃないと思うから。一方で「あぁ、私はあいつには勝てない。ゴールには辿り着けない」と思い、私のように諦める人もいると思うんだよ。そんな私が見つけた一つの答えを書いてみたい。
「おまえに”できること”はない」
…これが、私が出せる一つの答えです。「世界の中でやれること」なんて、やる前に気にすることじゃなくって、やってからオマケとして”ついてくるかもしれない”程度のことなんじゃないかと。だから、あんまり天職なんて考えない方がいいんじゃないかと。
例えば、もしも「才能がなかったとしても挑戦し続けたい」と思うならば、それは本当にやりたいことだ。社会が求めるかどうかなんて気にしないで、そんなのやりたいようにやればいい。もしも「才能がないのが怖い…」と思うならば、それは本当にやりたいことじゃないんだろう。そんなのは切り捨てたほうがいい。「将来を決めるって言うのは、可能性を切り捨てていくことだ」って、先輩に言われたことがある。それは、おそらくこういうことなんだ(と、勝手に理解してる)。
半年くらい前から「かけがえのない人なんていない」とは思ってきたんだけど、ここにきてようやくそれを本当の意味で飲み込めた気がします。やるべき使命がないのなら、とりあえず等身大に、やりたいことを一歩ずつ進めればいいんじゃない?ある日突然全く違う人間になることなんてできないんだから。急に才能が開花することなんてないんだから。
私もまずは、『マックスウェルの悪魔』っていうブルーバックスを読むことから始めます。「なかなか」さんのサイトに挑むとしたら、それからの話。
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