時代を感じるアニメーターを追って

あれやこれやで8月になっちゃった。うへぇ!…とりあえず、夏休みヒャッホイな学生さんも、「夏休み?やだなぁ、それって都市伝説でしょ^^」という社会人さんも、この夏は一度きりなんだから、思いっきり勝手に満喫してきなっ!
投げやりな書き出しですが(笑)、とにかく夏休み!ということで、NHK BSでは毎年恒例のアニメ特集が始まったみたいですよ。特に、今週は『BSアニメ夜話』の企画として『ルパン三世』テレビシリーズの再放送が!これは貴重な機会なのでカカッと録画しておきました(笑)。だけど後で見返してみたら1stシリーズってあんまり面白くn
それで、今日は『ルパン三世』の中で気になった作品について書いてみます。3rdシリーズの最終回、『さらば愛しきルパンよ』。知らなかったけど有名なんだね、これ。宮崎駿が手掛けた中でもめちゃくちゃ宮崎色が濃ゆ~いという”いわくつき”の作品です。ラピュタのロボットあり、ナウシカありで、「これってルパン?」ていう感じ。他人が原作のものをここまで自己表現に使うのはどうかと思いますが…まぁ、そうでもなければアニメ界では生き残れないんでしょうか。
だけど気になったのはこういうことじゃなくって、舞台が1981年の東京に設定されていて、すごく現実色が濃いってこと。どちらかというと『機動警察パトレイバー2 the Movie』を手掛けた押井守を連想するようなお話なんです。コメンテーターが「当時は有事法制などの問題が表面化してきた時代だった」って言ってましたけど、それにしても衝撃的です。こうまで時代を感じ、表現できるものなのか!?
奇しくも今年は宮崎駿と押井守が共にカンヌに招待されましたね(あと、たけしも)。読売新聞が特集を組んでましたけど、やっぱり二人とも現代に対するメッセージを込めた作品を作ろうとしてるのを感じました。味付けこそ違えど、二人とも同じことをやっているのには「へぇー」と思わざるを得ないです。
メッセージを投げかける仕事としての、アニメーター。こういう仕事も面白そうだなぁと思いました。

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