300mの果てに
今日のトップニュースとなると、JR福知山線の脱線事故かと…。まぁ、素人がわざわざ書くことでもありませんが、かといって避けて通るような話題でもないですからね。
ご存知の通り、午前9時20分ごろ、同志社前行き快速電車が、塚口~尼崎で脱線したというものです。12時ごろ初めて情報を見たときに比べると、夜になって大分情報が整理されてきましたね…。というか、「電車でGO!」で同じ区間で遊んだばかりだったので、余計に複雑な気分です。
7両編成のうち前の5両が脱線したということですが、先頭車両、実はマンションの下(というか2号車の下敷き)になっちゃっているんですね…ちょっと想像を絶する部分があります。乗客乗員約580名のうち、死者54名、負傷者450人前後ということで、信楽高原鉄道事故以上の被害を出してしまうという結果になりました。これは現在の情報なので、残念ですが、最終的な被害者はまだ増えていくのでしょう。
現在も、1号車、2号車の乗客の救出が完了していない模様ですね。何でも、重機は動員したものの、大破した乗用車から漏れ出したと思しき揮発油の臭いがするということで、バーナー等火器は使えないとか。できるだけ早く、そして一人でも多くの方が助かればいいなと、心から思いまする。
このようなことが、再び起こりませんよう。
事故原因は、未だ憶測の嵐の中に。
まだ正確な事故原因は断定できないものの、いくつかの仮説が浮上しているようですね。私なりのコメントを書いてみようかと思います。
1)速度オーバー(運転士の判断ミス)
伊丹で8mオーバーランしたとのことで、伊丹を1分30秒ほど延発したことが大きく取り上げられています。それが塚口通過時点で1分延通まで回復してるから、相当通常より速度は出していたはずだなぁと。しかも120km/h直線区間が続いた後の70km/h制限ってのは、素人的にはオーバーしそうな…ということで、確かに証言の通り、速度オーバーしていたんでしょう。ただ、乗客の方の意見は、周りに流されていないとも限らないので、鵜呑みにするのもまずいと思いますが。ただ気になるのは、133km/hで脱線という理論値。あるアナリストが、脱線の理論値なんか出せないはずだと言ってましたが、どうなんでしょう?それに、運転士の高見隆二郎さん。以前に100mという超オーバーランで指導を受けたようですが、だからといって事件の責任を経験の浅い運転手だけに押し付けるようなコメントはいただけない。まぁ、もちろんコメントをしてくださった被害者を責めるわけにはいきませんが…。
2)ATS-Sxとガードレール
知人によると、R信号(停止信号)に反応して、警報が鳴るだけのお粗末なATSだったそうで。快速とか過密ダイヤで走らせるんだったら、もうちょっと改善したのを導入するべきだったのかもしれません。あと、ガードレールがあったら防げたのに、というコメントもありました。まぁ、そりゃそうですけど…ただ、カーブ全部につけるというわけにもいかんでしょうに。
3)粉砕痕とJR西日本の対応
置石があったという根拠になっている、脱線地点から11m手前の粉砕痕ですが、これ、すごく不審なのが、情報の登場の速さ。突然西日本が「置石があったのは間違いないっ!」と言って出してきましたが、個人的にはすこし疑問。だって、最初は踏切事故だと説明していたでしょ。それが否定されたからもってきたのではないかと…。でも、脱線は粉砕痕の先で起きているようですから、一応事実なのかもしれませんけど。JRはなんか逃げ腰ですね。自社線の事故を他人事のように話すのは、ちょっとどうかと。信楽事故もそうでしたが、きちんと反省してほしい。せめてうわべだけでも…。
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