グラスゴーは荒れ模様
というわけで、今週末はイギリスの北部を旅していた。昨日はスカーバラという北イングランドの港町(保養地)を街歩き、そして今日はグラスゴー。どちらもマニアックな聖地巡礼みたいなもので、まぁここに書いたところで仕方ないだろう(と言いながらも一応書くと…スカーバラは『グレイ解剖学』初版の挿絵を描いた医師(=マイ神)の故郷。そしてグラスゴー大学には医師ウィリアム・ハンターの名前に由来する「ハンタリアン博物館」を見に行ったのでした)
今日は表題通り、吹雪いて荒れ模様。そんな中、グラスゴー郊外から電車に乗ろうとしたら、何もないプラットホームで30分待ちという酷い有様だったので、我慢できなくなって思わず近くのバス停からバスに飛び乗った…ものの、正直どこにいくのか分からないという。いや、もちろん市内の方に行くことだけは確認したんだけど…ロンドンと違って距離に応じて運賃が決まるようなので、とりあえず初乗り運賃の切符買って行けるところまで行くことに。でも放送がないし、いまどこなのか、どこで乗り換えられるのか、どこで降りなきゃいけないのかが全く分からない。
そうしたら、乗客の女の人が「どこまで行くの?」って。とりあえずちょうどそこが市街地だったので一緒に降りたのだけど、「グラスゴー大学まで行きたい」って伝えたら「44番のバスが便利だから、バス停まで案内してあげる」って。
「歯医者の予約まで時間があるから」って言ってくれたものの、年末にミラノでお金を騙しとられた一件もあったので、正直ちょっと不安だった。でも、雪の降る中、1 km近くも案内してくれた挙句に、やってきたバスの運転手さんに「ユニ(大学)のバス停に着いたらこの子に教えてあげて」と伝えてくれるほどの親切っぷり。運転手さんも「小銭を持ってない」と伝えたら(グラスゴーのバスでは釣り銭が出ない)、「じゃあ損しないように一日パスを出しておくよ」という機転。世の中にはこんなに親切な人たちもいるのだと思うと、とても心がほっこりした。
そんな、やさしさに触れられた一日。ありがたい。
ちなみに、宿泊したのはエディンバラだったのに、エディンバラを全く見ないという暴挙に出たわけだが…でもいいんです。数日でまたとんぼ帰りするので。
今週末に乗った列車は、以下の通り:
- 0930 London King’s Cross – York
- 1240 York – Scarborough
- 1748 Scarborough – York
- 1852 York – Edinburgh Waverly
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