ハンプトン・コート
ハンプトン・コートに行ってきたのだけれど、これが素晴らしかった。寝坊したんで午後に行ったんだけど、1日かけてゆっくりまわってもよかったな。
イギリス国教会を打ち立てて嫁をとっかえひっかえしていたヘンリーVIII世の王宮っていう時点でアレなんだけど、ある意味でゲストハウス的な役割も果たしていた王宮なので、小さいながらも華麗で美しい。フランスのヴェルサイユ宮殿のように広すぎず、かといってシェーンブルン宮殿のようにごてごてしておらず…木目の落ち着いたトーンの中に凝らされた装飾は、私にとってちょうどよい心地よさだった。
優美な礼拝堂。小部屋の連なる回廊は、仕度の間や応接間など、次々と趣向の違った部屋が現れて面白い。広大な厨房は、今なお豪華な食卓の準備に追われたであろう当時の面影を残す(暖炉に薪がくべられていました)。調度品には当時の様子を伝えようという細かい気配りが感じられるし、ただ見るだけではなく、実際に当時の宮廷にいるかのように感じさせる展示方法にも好感が持てた。広場では当時を再現した劇が行われたりもするので、往事の華やかさを体感し、満喫することができるよい場所だと思います。
惜しむらくは、寒風吹きすさぶどんよりした1日だったことだな…広大な庭園には小さな葡萄畑やバラ園もあるので、夏場にぶらぶら散策するのが楽しいかもしれない(庭園の一部は無料だったはず)。ウォータールー駅から毎時2本、30分ほどとそこそこ近い場所なので、お時間があればぜひ。
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