ちょっとヤケ気味、ヤツアタリ。

今日は、霧雨に気づかず大量の洗濯物をグショグショにしてしまったり、犬と動物病院に行ったら大混雑で入れなかったりと、全然ツイてない一日でした。というかウチの犬、なんだか元気ないんだよなぁ…。台風のせいで蒸し暑かったから、夏バテしちゃったのかな。
夜、電車に乗って、TSUTAYAへ借りていたDVDを返却しに行ってきたのですが、これが唯一の救いだったみたいな感じです。で、ついでに新たに3本借りてきました。借りる映画を選ぶのって結構楽しいんですよね。火曜日は半額で借りられるせいもあって、ついつい興味ないものまで借りてしまいます…。前回は洋画を2本借りたけど、あまり見る気力が起こらなかったので、今日はアニメばっかり借りてきました(笑)。
ということで、いい機会だし、前回借りた映画の感想を2回に分けて書いておきます。当然ですが、まだ見ていない方はネタバレ注意です。

今日は『千と千尋の神隠し』(2001)について。

実は、8月後半の旅行で松山に行ってきたんですが、そこの道後温泉本館と本作品の「油屋」のイメージが強く共鳴して、見たくなった映画です。もちろん、道後温泉本館は実際に油屋のモデルとして使われているらしいんですが、それだけじゃないんです。油屋の前を軽便鉄道みたいのが走ってるでしょ?道後は温泉地まで路面電車が走ってるんです。そんなところも似てるんだよね。
で、実際改めて見てみたわけですが…正直に言ってしまうと、今までの作品には見劣りするかな…。確かに、働くことを通じて千尋が成長していくのは、(働いていない私から見ても)とてもよく分かる。それに、カオナシは現代の若者を表象しているとか、西洋と東洋の対比がなされているというレビューを見ると、なるほどなぁとも思う。でも、余りにも短絡的で理想化されすぎているよ?特に、ラストで千尋が両親がいないことを見破る場面、あそこはどうしても納得いかないです。まぁ、私が納得いかないからどうこうというワケじゃないんですけど(笑)。
あと、気になったことが1つ。油屋って、日本の伝統的なモノの象徴みたいに見られてることが多いような気がするんですが、でもそれはどうかなと思うんだよね。風情ある道後温泉本館だって、実際には明治に立てられたものだし、さらにあの正面玄関は本来正面じゃないんだそうです。イメージと現実は違うんだよね…。
全然関係ないけど、松山は非常に印象のいい街でした。「また行きたい」というよりは、むしろ「このまま住み着いてしまいたい」と感じたんだよねぇ…自分でもビックリだけど(笑)。戦国の香り、明治の香り、平成の香り、それぞれが楽しめる活気ある街です。殊にかわいらしい路面電車が気に入りました(笑)。皆さんにもぜひオススメします。た・だ・し。アクセスが悪いので飛行機でどうぞ…普通電車で行くのはオススメできません(笑)。

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