E教授の人生論1
部屋の掃除をしていたら、夏に回る予定のラボの教授から、ずっと前にいただいたアドバイスのメモが見つかった。進路を決める際のアドバイスとして、個人的に思い至るところがあり凄く共感したので、ここに転載しておく(ちなみに「1」なのは、「また来たら教えてあげるヨ」って言われたから)
6:4で選択しても10:0で決断せよ
決めるときには6:4程度の微妙な選択であったとしても、一度決めたらはじめから他の選択肢はなかったもの、つまり10:0であったものと考えること。揺るがない決断の上に、次の決断を重ねていくこと。
世の中をよく見る
自分の研究テーマが「当たり」だったからといって、急いて早々に結果を発表しないこと。オリジナリティに乏しい、誰とでもできる研究なら人に先んじて報告すべきだろうが、周囲に真似できない研究は大切に暖めて、仲間とともに育てていくこと。残念ながらどのような世界にも政治的な部分はあるので、誰が仲間かを見極めて、うまく世の中を渡ること。
ないものねだりをしない
お金がないから欲しい、地位がないから欲しい、見目麗しいパートナーがいないから欲しい、というようなものは稚拙な「ないものねだり」に過ぎない。自分が持っていないものをとりあえず欲しがる、そうした「ないものねだり」を人生のモティベーションにしないこと。そのためには、人生の適切な段階で適切な経験を積み、人がどう思おうと自分はこれがしたいと思えるような軸、ライフワークのようなものを見つけること。一緒に生きていくパートナーと手をつなぐのは、そのときでもよい。
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